代表取締役社長 辻本敏

業績について

2024年3月期第一四半期の決算と上期及び通期の業績予想の修正を発表致しました。
期初は半導体不足問題が上期いっぱいは継続するものと見込んでおりました。このため低調な販売に対し、それよりも更に少ない生産での在庫圧縮を計画しました。この低操業度の影響で上期は殆ど利益がでないという当初の利益計画となったのですが、国内及び北米において予想に反し半導体不足緩和が早めに発現してきており、日系カーメーカーの生産回復が顕著となりました。その結果、在庫は見込みに対し半年近く早く圧縮から積み上げの局面に反転し、操業度が大幅に改善しております。但し中国においては中国全体の経済回復遅れと自動車販売におけるEV及び国6b環境規制未対応車の過剰廉売などが発生している模様で、日系各社の販売は苦戦が続いており、当社中国拠点の生産販売も低迷しております。EVについては今後とも拡大が続きますし、国6b規制についても3.5ton以下の車両(乗用車を含む)については経過措置として12月末までの販売が認められたため、国6b未対応の完成車在庫がなくなるまでは影響が継続するものと思われます。
一方昨年収益の足かせとなった原料、資材、エネルギーコストは概ね高位安定しており、想定どおりスライドギャップは解消されています。多数のお客様には価格転嫁のご理解を得られておりますが、いまだ要請中のお客様もありますので、引き続き洩れの無い売価転嫁活動を進めてまいります。 上記内容を現時点で織り込み、今期の業績予想を修正させていただきました。今期は3か年中期計画の最終年度となりますが、現予想では中期の収益目標にまだ達しておりません。今後とも生産性改善、原価低減に努め少しでも目標に近づく努力を続けてまいります。
尚、販売面では昨年より取り組んでおります拡販活動において重要な進展があり、年度内に成果取り込みが可能かを含め検討を進めております。
以上決算内容について報告申し上げます。株主の皆様におかれましては何卒ご理解を賜り、変わらぬご支援をお願い申し上げます。

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