代表取締役社長辻本敏

業績について

 2025年3月期第1四半期の決算を発表致しました。
 今四半期における日本の自動車販売は認証問題の影響で前年マイナスとなっております。これに対し北米は6月に自動車ディーラーが利用するソフトウェア会社へのサイバー攻撃が発生し一時的な販売減が発生しましたが、日系への影響は少なく総じて堅調と言えます。中国では相変わらず昨年からの日系カーメーカーの苦戦が継続しております。
 今四半期のEVの販売シェアについてみますと北米では7.0%で停滞、欧州では2022年の15.4%をピークに減少しており、今四半期では11.2%となりました。中国においては前年比8%の増加となっていますが、伸び率は鈍化してきています。当社中期経営計画では堅調なEV販売の伸びが継続することを前提としておりますが、ここ半年は停滞していることは間違いありません。当面はEVの販売状況を注視していく必要があり、状況に応じて戦略修正も考えたいと思っています。
 このような環境のもと国内需要のマイナスを上回る北米の自動車、発電機需要を捕捉でき、また円安の影響もあって売上高は前期比+10%を確保することができました。それに伴い営業利益、経常利益ともに増益となりました。純利益が減益となっていますのはドル/ペソ為替変動による一時的な税効果会計上のマイナス要因が発生したことによるものであります。
 第2四半期につきましては、国内販売の認証問題からの緩やかな回復正常化が期待されます。また北米の堅調な販売が継続、更に円安傾向も続くものと見込まれます。新規拡販となりますホンダ殿より生産移管される鏡面バルブは予定どおり最初の2ラインが立ち上がり、6月28日より出荷を開始しました。残る2ラインは8月末出荷開始予定で現在立ち上げ準備中であり、9月以降全量生産移管となり、利益貢献が期待できます。以上のような想定に基づき第2四半期の業績予想を上方修正いたしました。但し通期につきましては為替やアメリカ大統領選挙結果の影響など現時点で不透明な要素が多いため予想は据え置いております。今後想定精度が高まって、修正が必要と判断した場合は速やかに開示いたします。

 以上報告申し上げます。株主の皆様におかれましては何卒ご理解を賜り、変わらぬご支援をお願い申し上げます。

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