代表取締役社長 辻本敏

業績について

2022年3月期第3四半期の決算を発表致しました。第2四半期終了時に想定したとおり、上期に引き続き半導体不足、物流混乱が継続しており、また一部国内部品メーカーでのクラスターによる操業停止などが新たに発生し、顧客自動車メーカーの生産調整が頻発しております。またこれまで好調であったトラック、建機、産機業界においても半導体問題が顕在化し、ついに業界全面波及の局面となっております。

このように大変厳しい経営環境のなかではありますが、生産性改善・原価低減にまい進した結果、計画以上に進捗することができ、また売上構成の変化にも助けられた結果、売上は計画を若干下回りますが、利益ベースでは計画を上回る結果を残すことができました。
第4四半期におきましてもこれらの厳しい経営環境が継続すると想定しておりますが、さらなる改善上積みを図ることにより、前回業績予想を上回る営業・経常利益を見込み、若干ではありますが予想を修正させていただきました。ただし連結純利益につきましては北米の長引く半導体不足による自動車減産影響によりましてメキシコ生産拠点の固定資産回収可能額の算定値が低下したため、ドルベースで310万ドルの減損を計上した結果、予想を据え置くこととさせていただきました。

さて第3四半期の事業計画の進捗状況を報告します。まず太陽光発電においては静岡本社工場の900kwの設置が完工し、2月中旬より発電を開始します。2021年度合計ではグループ全体で1400kwが稼働となります。これにさらに2022年度4700kw、2023年度≧4000kwを追加し、最終合計≧1万kwとする計画をまとめつつあります。新技術開発では内燃機関燃料の変化(カーボンレス化)に備えた開発を行っており、その中で新加工技術の基礎開発が完了し、来年度中に設備を導入する予定です。また新事業開拓におきましては精力的な探索を継続しており、数十の案件の中から、有望な事業候補が出てまいりました。現在、その詳細について精査を進めております。今中期計画期間中に見つけ出し、事業化実行の着手を図りたいと考えております。

来年度には物流問題の緩和が想定されておりますが、半導体につきましては後半に入って徐々に半導体の新工場立ち上げが始まり、ようやく定常レベルへの緩やかな回復が始まるのではとの期待が出始めたところです。しかしながら激減している完成車在庫の積み上げや、長期化している納期問題の解消は再来年以降に持ち越されるとの見方が優勢です。当社としましては半導体不足による減産調整や挽回生産のどちらにもフレキシブルに対応できる生産体制を構築し、軸をぶらさず中期経営方針にのっとった改革を推し進めていきたいと考えております。当社株主の皆様におかれましては、何卒ご理解を賜り今後とも変わらぬご支援をお願い申し上げます。

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