代表取締役社長 辻本敏

業績について

2022年3月期第1四半期の決算を発表致しました。期初に半導体不足の影響を不透明ながらも織り込んだ計画としましたが、顧客自動車メーカーの減産規模が想定を上回り、特に海外拠点の受注が低迷致しました。これに対し各拠点の原価低減努力にて利益確保に努めましたが海外拠点合計では計画にやや届きませんでした。しかしながら国内においてはトラック・産機・建機・農機分野の受注が好調で海外も含めた乗用車向けの受注減を補うことができ、また原価低減についても計画を上回る効果が発揮されたことから国内海外を合計すると上半期の業績予想対比では概ね順調な進捗となりました。

国内生産状況は総量としては想定並みで推移しましたが、品目別の繁閑差が大きく、部門間の応援体制を強化して多能工化による工数の平準化に取り組んでおり、また海外では稼働率が低下しておりますので、余力を活用して一層の原価低減に努めております。設備投資については全拠点で進めている太陽光発電の計画が順調に進捗しており、年度内にはstep1としての稼働開始が見込まれ、CO2削減に加えてコスト削減効果も発現してくると期待しています。生産性向上策としての新ライン構想も実行着手し、年内にモデルラインの稼働、新機能の確認を終えたいと考えています。新事業探索も鋭意推進しておりますが、こちらは今しばらくお時間をいただきたいと思います。

さて第2四半期以降の展望ですが、自動車の需要回復に水を差している自動車向け半導体の不足問題は残念ながら期初の予想より長引く模様で、現時点では回復時期が見通せておりません。また現在インドネシアで急拡大しているコロナ感染対策として、工場稼働に現地政府要請の制約が発生しており、急遽対応策を検討しております。このように期初よりも不透明要因が拡大しておりますことから通期の業績予想は据え置きとさせていただきました。一方でまだまだ原価低減には余地があり、また乗用車の実需自体は冷え込んでおらず半導体問題解消時には在庫補填を含めた挽回需要が期待されることなどから、最大限の努力で利益確保を図ってまいります。

当社株主の皆様におかれましては、何卒ご理解を賜り今後とも変わらぬご支援をお願い申し上げます。

製品・サービスへのお問い合わせ

お電話やメールにて
お気軽にお問い合わせください

当ウェブサイトでは、お客さまによりよいサービスをご提供するため、Cookieを使用しています。Cookieを無効にする方法を含め、当社のCookieの使用については「サイトのご利用について」をお読みください。Cookieの利用に同意いただける場合は、「同意する」ボタンを押してください。同意いただけない場合は、閲覧を中止してください。

同意する